AWP〜Anoter World Police〜

Anoter World Police=異世界の事件解決に尽力する私設警察機構

異世界で発生する事件に対して、要請を受けた際に出動する警察機構。
各メンバーは特殊な能力を持ち、その出身世界も様々。
加入条件は人型を取れることと特殊能力保持。
活動の際は翻訳能力が搭載されたイヤホンと本部・メンバー間通信用のマイク、文字解読の眼鏡を必ず着用する。
(デザインは各個人に任されている。) 

<活動内容>
:現地対応メイン
:本部対応メイン

<補足>
服装:活動時は活動する世界に合わせる。本部にいる際は各自自由。
眼鏡:サングラス、眼鏡、片メガネなど本人の希望による。


イツキ・モモ【特殊能力・声コピー】/さくら ひづき様


一度聞いた声・話し方は全てコピーすることができる、ツインテのキャピキャピ女子。
自分の価値観をしっかりと持っており、納得できない場合には上の立場の者にも突っかかっていくバイタリティの持ち主。
趣味は各世界のイケメン画像・写真の収集。
(最近のお気に入りはミドリ少年)

出身世界では二人のアイドルが権力を持ち、彼女たちとそのファンで世界が二分化され、戦争が勃発する寸前だった。
しかし、モモを含め、争うことに意義を見いだせなかったファンたちの依頼によりAWPが介入。
モモの力を使って、アイドルを説得し(だまし?)ユニットにさせ、政治的権力をはく奪。
ユニットを統括するマネージメント団体=政治的協議団体を設立することにより解決に導いた。

のちに、能力を買われ、AWPに加入する。

「だーかーらぁ、こいつのマネして仲間を呼び出せば良いんでしょ?
 「あ、もしもし、俺だけど。今から俺んち来てくれ。あぁ、頼む。」
 ね、バーッチリ☆」

「確かにあたしはあの人を応援してる。
 けど、向こうのファンを殺したからって何になるの?
 好きなものを好きだってだけじゃダメなの?
 ねぇ、答えてよ、リーダー!」

カザミ【特殊能力・歌唱ヒーリング】/白鷺 風羽様

祈りの歌により傷を治療することができる、床まで届く長い髪の女性。
長となるべき立場であるため、とても凛々しい。
趣味は読書・歌うこと。

出身世界は孤島で一つの村のみが存在しており、全員がヒーリングの力を持ち、穏やかに暮らしていた。
しかし、その存在を知った別世界(遠礼の世界)より狙われることになり、神隠しが次々と発生。
このままでは国の消滅もありうるという若長の判断によりAWPに救助を依頼。
別世界との穴を塞ぐことで事態を収束させた。

若長の娘として、世界を知るために志願し、AWPに加入する。

「事情はわかりました。
 ですが、皆さまが本部へ戻ることは難しいでしょうから…私が向かいます。
 構いませんね、長官。」

「私は、私たちは、何の対抗手段も見出せなかった…。
 ですから、これからこの世界を守っていくために、外の世界を見て、沢山のことを学びたいのです。
 お願いします!私も連れて行ってください!」

遠礼(とうれい)【特殊能力・技コピー】/トレモロ様

受けた攻撃・技は全て覚えられる、短髪・オールバックの男性。
寡黙だが、人付き合いが嫌いなわけではないらしい。
趣味は特訓。各世界の武器を見ること。

出身世界は猪(い)・鷺(ろ)・爬(は)の三カ国でずっと争いをしており、遠礼は爬国の軍事の隊長を務めていた。
しかし、爬国の主上が突然崩御。
爬国の国民を守るため、AWPを介し、猪国・鷺国へ和平を申し入れ、以降、中立国として国の存続の道を作った。

自分の力が猪国・鷺国に狙われることを避けるため、AWPに加入する。

「ほう、あんた(長官のこと)、結構やるじゃねぇか。
 暇なときには手合せ願えるか?
 もちろん、コピーはなしで、な。」

「主(あるじ)亡き今、俺が守りたいのは国民だ。
 頼む、力を貸してくれないか。」

ヒーツ・晶子(しょうこ)【特殊能力・再現イラストレーター】
                            /氷月 晶様


相手の思い描いた人や物、風景を忠実に絵に再現することができる、イギリス人と日本人のハーフで、三つ編みお下げの眼鏡の女性。
AWPの副長官を務めており、真面目な性格。
趣味は各世界を描いたイラストを使った本作り。

地球世界の日本に生きており、時々夢の中で異世界を垣間見ていた。
見てきた世界をイラストに起こし、ネットに掲載していたところ、長官よりAWPに勧誘される。
両親も既になく、就職先でも無意識に発動していた能力で問題を起こしかけていたため、誘いに応じた。

「長官!手合せも結構ですが、書類業務が溜まりに溜まっておりますので、いい加減自室へお戻りください!
 お願いしますよ!」

「え…私、先輩のファイルを盗んだりしていません!
 確かに、「綺麗」とは言いましたけど…盗んだわけじゃなくて…その、見えて…。」

桐生 ミドリ(きりゅう みどり)【特殊能力・植物マスター】/宮利様

どんな植物も触れるだけで適した環境がわかり、成長の促進をさせる薬も作ることができる、一つ結びの眼鏡の少年。
人見知りのため、基本は本部で資料整理を担当している。
趣味は管理している植物園の手入れ。

出身世界では森の中で祖母と二人でひっそりと暮らしていたが、あるときどこからか落ちてきた種を育てたところ、他の植物の栄養を吸い取り、国全ての森を枯らしそうになってしまった。
異変に気付いた国王がAWPへ調査を依頼し(種は異世界の植物だった)、「世界を学ぶべき」として、祖母の面倒を見ることを約束の上、AWPへ預けられた。

「…この植物はここの土が合わないみたい。
 植物園で配合して持ってくるよ。長官、聞こえてたよね。
 僕に二、三日ちょうだい。」

「な、なんで、こんな…森が、森が枯れるなんて…どうしてっ!?」

アオイ【特殊能力・機械マスター】/ぺき様
オリジナルサイドストーリー「Deep Blue.」by二山 カタル様

機器の仕組みを瞬時に理解し、操作や解体、応用した機器の製作ができる、ショートカットの女性。
メンバーがつけているイヤホン・マイク・眼鏡、全ての作成・メンテナンスを任されており、異世界移動システムのメンテナンスもしている。
パッと見、男性に間違われることもある。
趣味は読書と晶子の作ったイラストを見ること。

出身世界はコンピュータでの個人管理が著しく発展した世界で、各個人に出生時より常に監視用の小型ロボットがつけられていた。
その窮屈な生活に嫌気がさし、小型ロボットを破壊した上で、あらかじめ連絡をつけていた長官の元へ逃亡した。

「猫耳型のイヤホンねぇ。
 できなくはないけど…邪魔じゃないの?」

「悪いね。
 アンタ(小型ロボットのこと)に恨みはないんだけど、これ以上ここにいるのは性に合わないんだ。
 …さよなら。」

寿々乃葉(すずのは)【特殊能力・動物トーカー】/柚原 紗希様

動物と会話することができる、物静かなポニーテールの女性。
常に冷静沈着で、派遣先で班長を務めることが多い。
趣味はたまにやる長官とのチェス・将棋などのボードゲーム。

出身世界は実は遠礼と同じだが、猪国の姫だったので面識は一切ないため、言う必要はないと判断し伝えていない。
12歳のとき、後継ぎとなる弟が生まれるまで男として育てられ、武芸も嗜んでいる。
家督争いを避けるため、父を介して、AWPに加入する。

「…そう、この国の森がおかしくなったのはあの辺りからなのね。
 ありがとう、鳥さん。助かったわ。」

「わたくしがいることで王や親王に余計な負担をかけたくはありません。
 お願いです、わたくしをAWPへ行かせてください。お願いいたします。」

アンナ【特殊能力・異世界ウォーカー】/殯宮 nayuyu様

異世界を渡り歩く能力を保持し、AWPを創設したボブカットの女性。
豪快な気質で、メンバーのことを第一に考えている。
趣味はメンバーとの手合せ、メンバー探し。

地球世界で生活していたが、中学生の時に家族全員が乗った車で事故に遭い、一人生き残った。
この事故がきっかけで能力に目覚め、高校卒業と同時に居心地の悪かった親戚の家から家出し、一定期間異世界を渡り歩く生活をしていた。
その際、話の通じる人(カザミや寿々乃葉の親たち)に会い、助けてもらった恩返しをいつかできるようにしたいとAWPを創設した。

「手合せってのは格闘でもゲームでも何でも好きだからな。
 相手と更に分かり合える気がするだろう。
 もちろん、こうやって語り合うことも大事だけどな。」

「家出してからどれだけの月日が経ったのかなんて、正直覚えてないけどさ。
 やっと…目標が見つかった気がするよ。
 うん、創るよ、私の世界を。」

ナル・スイ【特殊能力・身体アジャスター】/大宮 水那瀬様

自分の身体能力バランスを変えることができる(例:跳躍力を上げて高く跳ぶ)、ショートカットで小柄な女性。
「どのようにアジャストすれば…」ということを常に考えて行動しているため、現地先行調査を任されることが多いしっかり者。
趣味はスポーツ全般、寝ること(カザミの子守唄がお気に入り)

出身世界では地表から水が蒸発してしまったため、地下都市が築かれていた。
しかし、地下水も尽きかけ、水の管理(販売料金設定など)をしていた中央政府に対し不満を持った国民たちによる暴動が多発するようになっていた。
これを抑止するため、中央政府はAWPに要請をかけることを国営放送を通じて明言。
依頼を受けたAWPは他の世界より水の湧き出る石を多数運び、各地に水の神殿を築き、管理は各都市・無償で提供とし、中央政府と水の関係を切り離した。

中央政府のSPをしていたが、多種多様なメンバーの集まりでありながら自由な雰囲気に惹かれ、AWP加入を申し出た。

「なんでこんな大きな岩が道を塞いじゃってるかなぁ…。
 誰もどかさない訳〜?
 うーん、跳べばいけるけど、どうせみんなも通るだろうしな…
 よし、パワーアジャスト、すぅ…パンチで…破壊っ!とねっ♪」

「ねぇ、私たちが守ってる中央政府ってホントに私たちのこと考えてくれてるのかな。
 今週だけで3回も暴動が起きてるのに何の対応策も発表しないし…。
 あっ、すみません、ボス!
 …はい、私語は慎みます。申し訳ありませんでした…。」

条川 葉(じょうかわ よう)【特殊能力・味コピー】/譲刃様

一度でも食べたことのある料理であれば、完璧に再現ができる舌と料理の腕を持った、前髪の長い青年。
人と顔を合わせることが苦手な大変内気な性格だが、「美味しい」と言ってくれた人に向けられる感謝の笑顔は「天使の微笑」との噂。
趣味は各世界の料理を食べることとオリジナル料理を考案すること。

出身世界は地球世界と似た平和な世界で、幼馴染だった妻と一緒に小さな料理店を営んでいた。
このまま平和に一生を終えると思っていたが、ある日、突然発生した竜巻によって町は壊滅状態となり、妻も亡くしてしまう。
失意のあまり川に身を投げようとしていたところを、放浪中だったアンナに呼び止められる。
事情を聞いたアンナにこれから創ろうとしているAWPを居場所にすれば良い、と本部食堂担当として勧誘された。

「あ、きょ、今日の日替わりは…僕のオリジナル…なんです。
 この前、地球世界で食べたちらし寿司を基に…「洋風ちらし寿司」として作ってみたんですけど…ど、どうでしょうか…?
 …美味しいですか!?
 はぁ、そうですか…良かったです…。」

「彼女が死んでしまったあの日、僕の世界は終わったんです。
 でも、あの日から、2つある太陽も3つある月も、それまでと変わらずに昇って…沈んでいく。
 僕にはそれが、受け入れられなくて…僕の居場所は、そこにあったはずなのに…こんなに突然…全てなくなってしまうなんてっ…!」

ソナチネ【特殊能力・物質テレポート】/美空様

無機物であればどこの世界へも転送ができる、ゆるふわセミロングの少し小柄な女性。
大人しそうな見た目とは裏腹に、可愛いものが好きな高飛車な物言いをするお嬢様。
趣味はアオイを相手にわがままの限りを尽くした自分専用の機械を作ってもらうこと。
(基本は本部対応なので、派遣の際には各世界の服装に合わせて、コーディネートしている。)

出身世界では小国の姫であったが、10歳で実父である王が他界。
その後、後妻の妃が幼いソナチネの代わりに政権を握り、わがままの限りを尽くした専制政治を開始、ソナチネの地位と力を恐れ、療養と称し遠い他国へ追いやった。
それから十余年後、自国へ忍び込んだソナチネは、前王時代の華やかさが見る影もなくなった街の荒れ様、貧富の激しい格差の実態を知り、革命を決意。
AWPの力を借りつつ、国民を主導し、妃を捕えることに成功、のちの国については国の若者たちに預け、AWPに加入した。

「良いでしょう、猫耳。わたくしにピッタリで!
 あ、眼鏡はわたくしに似合う紫のフレームでUVカット仕様にして頂戴ね。」

「これから先のこの国を作っていくのに、わたくしの力が必要なのは当然ですわ。
 ですが、わたくしの力を求めている人たちはこの世界だけではなく、無限に広がる他の世界にもたくさんいるのです。
 …父が築き、母が壊してしまったこの世界…次はあなたがたが築きなさい。
 …わたくしの代わりに、何卒お願いいたします。」

ハスク【特殊能力・異世界ゲートキーパー】/春日 祐希様

異世界同士を繋げたり、離したりすることができる、年齢不詳のふわふわくせっけの少年。
最初の頃は生まれたばかりだったため無表情だったが、最近はモモたちと一緒に行動することで感情が生まれ、様々な表情が見られるようになった。
趣味はピアノを弾くこと。

カザミの世界を救う際に、全ての世界の管理者たる創造主よりAWPに贈られた。
能力を発動すると強い疲労感が出るため、ほとんど使うことはなく、もっぱら現地の拠点で留守番や買い出しなど雑用をしている。
戦闘能力はあまりないため、遠礼と目下稽古中である。

実はAWPを監視するべく創造主より送り込まれたという側面もあるが、本人にも自覚はない。

「わぁ!広いお部屋ですね。
 こんなところを拠点として提供していただいて、本当にありがとうございます。
 早速、本部との通信機器など設置させてもらいますね。」

「僕はハスク。創造主に作られし者。
 僕はあなたたちの役に立つために創られた。
 だから、僕の力が必要ならいつでもどうぞ。」

菊【特殊能力・異世界テレパシスト】/合羽 えお様

異世界にいる自分と夢の中で会話ができる、おだんご結びの女性。
いつもにこにこ笑顔でみんなの妹的な存在。
趣味はおしゃべり(主に相手はミドリや葉で一方的に話している。)とモモと企画している女子会の内容を考える事。

出身世界は科学大国で、裕福な国民は空に浮かべたドームで暮らしていた。
菊もドーム行きが決定していたが、両親の離婚により祖母の住む地上に残されることになった。
その祖母も亡くなったため、自分の力を役立てられるところはないかと異世界の菊(ミドリの世界で城付きのメイドをしている)に相談したところAWPの存在を教えてもらう。
加入方法が不明だったため、AWPの世話役をしていた彼女を介して加入した。

「うーん、この間は晶子さんの絵本を楽しむ会でしょ、その前はカザミさんの子守唄でゆっくり寝ようの会だったし、次回は…あっ!
 新しいイヤホン作ってもらいたいから、アオイちゃんの部屋でパジャマパーティにしよう!
 っていっても、モモはいつ帰ってくるかなぁ。
 よーさん、何か聞いてる?」

「えーだぶりゅーぴー?何それ!?聞いたことなーい!
 そこならこの力も役に立てるかなぁ。
 …うん、おばあちゃんも言ってたもん。
 「菊だけじゃない、人は必ず必要としている人がいるんだ」って。
 お願い!そのAWPの人に私を入れてくれるようにお願いしてくれない?」

キョウ【特殊能力・なし】/蓬 ケイ
異世界を渡り歩くブレス(アオイ作)を保有している、天然パーマのショートカットの女性。
女性として行動するのは危険として、男として生活することを命令されている。
(元々男っぽいところがあったため、それほど苦労はしていない。)
オリジナルであるアンナは行先を決められないが、キョウのブレスは意図した世界へ飛ぶことができるため、これから活動する世界の服の調達や葉の依頼で食材調達をしたりしている。
また、依頼がありそうな世界へ飛び、事前調査なども実施している。
趣味は異世界を調査すること。

出身世界は学問が発達しており、キョウは異世界を研究していた。
その中でAWPの存在を知り、加入を熱望。
特殊能力がなかったため一度は断られるが、「雑用でも何でもする!」という一言が決め手となり、加入が認められる。

「俺は…いや、今は私で良いか。
 アンナ、私は今やってることは嫌いじゃないよ。
 むしろ、ありがたい環境だと思ってる。
 …何か気になることがあるなら、あんたの代わりにどこにでも行くよ。
 私だけじゃない、みんなそう思ってる。
 ちょっとは頼ってくれても良いんじゃない?」

「「特殊能力があること」?それが加入条件なの?
 うわー、厳しい条件だなぁ…。
 けどなー、入ったらいろんな世界に行けるだろうし…。
 どうにかして入れてくんねぇかなぁ…。
 何でもやるんだけどなぁ…。」

セイジュ【特殊能力・変身マスター】/麻樹 緋星様

触れた相手に変身することができる、白髪ショートカットの10歳くらいの子ども(性別は不明)。
AWPに加わったばかりのため、まだ若干人見知りをしており、自分を保護してくれたキョウの後ろにくっついていることが多い。
まだ派遣には出ておらず、主にキッチンの手伝いをしている。
趣味は粘土細工。

幼さ故、本人も自分自身のことをよくわかっておらず、出身世界など全てが不明。
覚えているのは大きな黄金の木を下から見上げているイメージだけである。
能力についても自覚はなく、初めて人(キョウ)に触れられた際に突然発現した。
そのため、制御の術もわかっていないため、通常はアオイの作った制御ブレスをつけている。

本来の姿は人型ではない。

「キョウ!おかえりなさいっ!
 あっ、あの、これ…葉に教わって作ったんだ。
 焼き立てのパンだよっ。
 食べて、食べてっ!」

「う、うぇっ…っく、ずっと、ひとりぼっちだったんだもん…。
 っ…ずっと、ずーっと…ひっく…。
 おどかすつもりなんて、全然なくて…ひっく。
 い、一緒に…遊んでほしかったんだもーん!うぇーん!」